中小機構「事業承継・引継ぎ支援センター」のポータルサイトにて、当社・青森つばめプロパン販売株式会社が取り組んだ事業承継事例が紹介されました。

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髙村醤油本店の味と想いを未来へ——青森つばめの挑戦

■ 120年の伝統を受け継ぐ決意

当社は2023年、八戸市で120年の歴史を持つ「髙村醤油本店」の事業を譲り受けました。震災で工場が損壊しながらも、「味を待っているお客様がいる」という一心で事業を続けていた髙村前店主の想いに共感し、事業承継を決意しました。
譲受に至るまでには、青森県事業承継・引継ぎ支援センターの吉田コーディネーターによる粘り強い支援があり、地域金融機関との連携を通じて当社とのマッチングが実現しました。

■ “台所”でつながる異業種承継

当社はプロパンガスの販売を主軸に、燃料油、酒店、飲料水の宅配など多角的に事業を展開しています。醤油という新たな分野への挑戦は初めてでしたが、「台所でつながる」事業として、相乗効果を期待し承継を進めました。

■ 社内文化の変化と活性化

事業承継を通じて、社内では「話し合う文化」が芽生えました。社員が未知の分野に挑戦する中で、商品構成からパッケージデザイン、ギフトボックスの企画までを自社で手がけるようになり、組織全体の活性化につながっています。

■ 利益よりも想いを大切に

前店主の想いと歴史を受け継ぐ以上、利益は二の次。まずは髙村醤油本店のやり方を尊重し、数年かけて自社のスタイルを築いていく方針です。事業承継は、単なるM&Aではなく、人と地域の想いをつなぐ大切な取り組みであると実感しています。